コンセプトムービーとは?

目次

私たちがブランディング事業においてご提供しているコンセプトムービーは、企業が視聴者に対して文字通り「コンセプト(概念)」を届けたい際に制作する映像(動画)です。基本的にコンセプトは商品、製品などと異なり、具体的に目に見えづらい人の考え方や想い、価値観だったりするので、例えばそれを文章と写真を使いWEBサイト等で伝えようとすると、文章ボリュームも多くなりがちで、その割には抽象的でなかなか伝わらないということが良くあります。

でも映像(動画)という媒体を使うことで、

  • 視覚中心の伝達手段になり、言葉を減らすことができる。
  • 届けたい考え方や想い、価値観をストーリーとして流れで届けることができる。
  • 届けたいメッセージを動画の緩急や音楽の抑揚をつけて、感情に訴求できる。

といった、映像(動画)ならではのメリットを受けながら、コンセプトのように抽象的なものを魅力的に届けることができます。

コンセプトムービーで解決できる
経営課題
コンセプトムービーで解決できる経営課題

企業が自社のブランディングに活用するという観点で考えた際、コンセプトムービーが解決できる経営課題はどのようなものがあるのか。そのいくつかをご紹介します。

  • 顧客に伝えづらい商品やサービスのコンセプトを届け、共感してもらうことで、単なる購買ではない、リピート購入につながるファンになってもらい、継続的な売上を実現する。
  • 採用時に企業として大切にしている想いや価値観を届けることで、自社の考え方に共感してくれる人材が集まるようになり、採用のミスマッチが減って自社で長く働いてもらえるようになる。
  • 何をやるかではなく、なぜやるのか?を社外だけでなく社員にも伝えることで、自社の向かう先が明確になり、会社や商品、サービスに愛着が生まれ、誇りを持って働くことのできる、帰属意識を高めるインナーブランディングになる。

このような経営課題を解決することができるコンセプトムービーは、主に顧客、求職者、社員、協力会社、株主など、幅広いステークホルダーに対して自社が大切にしている価値観や、実現したい世界観(ビジョン)を訴求できる手段です。

私たちが制作した
コンセプトムービーの事例

これまでに私たちMove Emotions株式会社が制作させて頂いたコンセプトムービーの事例を、お客さまから実際にご相談いただいた課題をご紹介しながら、3つご案内します。

年に一度の社員総会で企業ビジョンを届け、社員4500人の足並みを揃える。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

商品やサービスのコンセプト紹介など、事業レイヤーとしてのご相談ではなく、会社そのもの、グループビジョンを届けるという、企業レイヤーのご相談事例です。グループ企業がたくさん存在し、社員が4500人ほどに増えている中、「世界一の企画会社」というグループの企業ビジョンを年に一度の社員総会で全社員に届け、足並みを揃えたいというご相談を頂き、制作したコンセプトムービーです。完成した動画を採用説明会の際にも上映頂くことで、価値観に共感してくれた方からの応募が増えるなど、採用のミスマッチ解消にも貢献しています。

本屋というコモディティ化した業態でコンセプトを届け、差別化を図る。

蔦屋書店

1つ目の事例と異なり、会社そのものではなく商品やサービスなど、運営する事業のコンセプトを伝えたいという、事業レイヤーのコンセプトムービー制作のご相談事例です。現在ではあらゆる業界で競合他社が多く存在するコモディティ化が進んでいます。本屋という業態も、扱う商品が主に書籍という価格も品質も均質化された商材をどの書店でも販売しているため、コモディティ化した状態です。そんな中、「本を売るのではなく、本や空間を通してライフスタイルを届ける場所」というコンセプトを、映像(動画)で届けることで、他書店との違い、差別化を後押しすることを目的として制作されました。

周年を機に刷新した企業ビジョンを届け、
インナーブランディングを強化する。

三井デザインテック株式会社

創業から30周年を迎えたオフィスやホテルなど幅広い空間創造を手掛ける、三井デザインテック株式会社。新たに掲げた企業ビジョンを全社員に届け、自分たちの仕事に誇りを持って毎日働いてもらうことができるよう、コンセプトムービーの活用をご相談いただきました。新しいビジョンは決まっていたものの、そのビジョンを具体的に噛み砕いていくとどういう意味が含まれた言葉なのかなど、紐解いていく必要がありました。そのため、ご担当者をはじめ複数の社員の方々へのヒアリングを通して、弊社でコンセプトムービー内の具体的な文章のライティングを行っています。初上映は周年イベントで上映して頂くことで、社員の皆さんに自分たちの仕事の本質的な価値を実感して頂けるような、貴重な機会となりました。

企業でのコンセプトムービーの
使い分け
企業でのコンセプトムービーの使い分け

コンセプト(概念)を届けるムービー(動画)と言っても、企業が活用する場合、主に2つのレイヤーで使い分けることがほとんどです。

1つは、会社が掲げる経営理念やパーパス、ミッション、ビジョン等、抽象的な概念を表現し、コンセプトムービーとして届ける「企業レイヤー」での活用です。

もう1つは会社が運営する事業、商品やサービスなどのブランドコンセプトやブランドメッセージ、想いなどの価値観、世界観を届けるために制作する「事業レイヤー」での活用です。

これら2つのどちらも同時に表現したいというご要望を頂くこともありますが、1つのコンセプトムービーで扱うテーマを絞らないと映像(動画)が長くなりどっちつかずになり、テーマがぼやけるため、結果的にどちらのメッセージも視聴者の心に残らないといったことが起こります。そのため、自社が企業レイヤーか事業レイヤー、どちらで活用するためのコンセプトムービーを制作したいのか、あらかじめ社内で検討しておくことが大切です。

企業ブランディングにおける
コンセプトムービー

私たちはコンセプトムービー単体を制作し、活用して頂くのではなく、企業全体のブランディング設計におけるコンセプトムービーの役割、活用方法を定めた上で制作することを常に意識しています。

そのためには、まず企業のブランドメッセージとして何を打ち出すかが明確に決まっていることが必要になります。そのメッセージは経営理念やパーパスになることもありますし、商品やサービスのコンセプトやブランドメッセージになることもあります。

それらのメッセージが厳密に決まっていなかったり、明確に言語化されていない場合、動画を制作しても、十分な効果を発揮できません。そのため、経営者の方や役員、社員の皆さんへのヒアリングを通して、まずは想いを言語化するというフェーズからご一緒させて頂くことがあります。

また、メッセージが明確に言語化できた上で、企業が情報発信する複数の媒体、例えばWEBサイト、紙媒体、映像、空間など、媒体ごとのそれぞれの特性を踏まえた上で、この部分はコンセプトムービーで届けることが最適で、この部分はWEBサイトでテキストベースで届けていくことがベストになるなど、企業ブランディング全体の中でのコンセプトムービーの役割をきちんと設計しながら制作することで初めて、「機能する」コンセプトムービーになることが可能になります。

コンセプトムービーで共感をつくる

このページで挙げた3つの事例をご覧いただくと、企業のビジョンやサービスのブランドコンセプトなど抽象的な概念(コンセプト)を、動画によって3分ほどで届けることができることがお分かりいただけると思います。

コンセプトムービーを制作する上で私たちが最も大切にしていることは、発信する企業に根付いている「想い」を起点にして、メッセージを届けていくことです。想いというのは、世の中に対しての約束であったり、「こんな世界になったら良くないですか?」という、人々への提案であると考えています。

良いコンセプトムービーを制作するためにはまず「想い」が必要で、その想いから導き出された「人の心を動かすメッセージ」として具現化することが必須になります。私たちはお客さまの胸の奥にあるような漠然とした想いを丁寧にヒアリングすることで言語化し、その上で視覚化することで、コンセプトムービーという形でお客さまにお届けします。制作させて頂いた映像(動画)をお客さまがターゲットになる視聴者へ発信すると「その考え方、いいね。その想い、素敵だな。」といった、「共感」が生まれます。

企業が未来の顧客や未来の従業員と出会うとき、共感が真ん中にあることで、一度きりの出会いではなく、ずっと続いていく出会いになります。末長く続く関係をお客さまや従業員と築けたときに事業や会社は発展し、深く信頼されるブランドになっていくと考えています。

私たちは企業ブランディングにおいて、コンセプトムービーをサービスの一つとして提供していますが、本質的には「共感でつながる世界をつくる」というミッションと共に、クリエイティブのチカラを使って、お客さまの事業が発展するために「共感」をつくっていければと想っています。

Works

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ブランディング会社の記事|ライター
Writer
代表取締役 高野 仁
2002年にMove Emotionsを高校時代の親友と共に創業。
現在は企業の「想い」を引き出し言語化した上でデザインする、
共感ブランディングを実践中です。
2002年にMove Emotionsを
高校時代の親友と共に創業。
現在は企業の「想い」を引き出し
言語化した上でデザインする、
共感ブランディングを実践中です。

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